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RH850/F1L
サンプルプログラム RS-CAN 編 (暫定版)
要旨
本資料は,RH850/F1L の機能を理解し,それを用いたアプリケーション・システムを設計するユーザを対象としていま
す。
なお,掲載のプログラムは例示したものであり,量産設計を対象とするものではありません。
したがって,お客様の機器に使用される場合には,設計後,お客様の責任において十分な評価を行ってください。
Rev.1
.00
2014.05.2
9
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1. RS-CAN
本書では、CAN インターフェース(RS-CAN)機能を使用した CAN 通信について説明します。
1.1 環境
【ハードウェア】
ターゲットマイコン : RH850/F1L (R7F701035x:176pin)
: Code Flash ROM : 2
MB
: Data Flash ROM : 32
KB
: RAM : 128
KB
(Primary)+32
KB
(Secondary)+32
KB
(Retention)
評価ボード : FL-850/F1L-176 (テセラ・テクノロジー社製)
【ソフトウェア】
統合開発環境 : CubeSuite+ V2.01.00
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1.2 サンプルプロジェクト フォルダ/ファイル構成
下図に、サンプルプロジェクトのフォルダ/ファイル構成を示します。
RH850F1L_sample
CubeSuite+_project
inc
src
DefaultBuild
cstart.asm
vecttbl.asm
r_main.c
r_typedefs.h
iodefine.h
RH850F1L_sample.mtpj :
::
:
CubeSuite+用プロジェクトファイル
:
::
: 標準I/O レジスタ定義ファイル
:
::
: 共通ヘッダファイル
:
::
: 標準ベクタテーブル定義ファイル
:
::
: 標準スタートアップファイル
:
::
: サンプルプログラムメインファイル
r_clock.c :
::
: クロック機能サンプルプログラムファイル
CubeSuite+が出力する,標準ファイル。
本サンプルプログラムで使用する,メインおよび周辺機能処理ファイル。
r_can.c :
::
: RS-CAN 機能サンプルプログラムファイル
図 1-1 サンプルプロジェクト フォルダ/ファイル構成
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2. サンプルプログラム
サンプルプログラムでは、RS-CAN の送信バッファおよび受信バッファによる、データフレームの送受信を行
います。
2.1 動作概要
CAN チャネル 0 を CAN バスに接続し、ボーレート 500
kbps
の送受信を行います。
CAN バスモニタなど対向側から標準 ID のデータフレームを送信すると、RS-CAN はフレームを受信して同じ
データフレームを送信します。
任意の標準 ID を持つデータフレームを RS-CAN の受信バッファ 0 に格納し、格納メッセージを読み出して、
送信バッファ 0 を用いた送信を行います。
受信したフレームが拡張 ID のフレームまたはリモートフレームの場合は受信バッファへの格納および送信を
行いません。
2.2 設定パラメータ
本サンプルプログラムでの、RS-CAN の設定は以下の通りです。
【RS-CAN】
項目 設定値
RS-CAN への供給クロック CPUCLK (PLL 出力 Clock(80
MHz
))
CAN クロック メイン OSC(8
MHz
)
使用チャネル チャネル 0
ボーレート 500
kbps
使用バッファ 送信バッファ1本、受信バッファ 1 本
使用ポート
CAN0RX:P10_0
CAN0TX:P10_1
CAN トランシーバのモード:P2_0
備考: 本サンプルプログラムでは割り込みを使用していません。関連する処理は全てポーリングによる
処理を行っております。