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IP Messenger for Win ver 2.05 取り扱い説明書 2004/01/14
H.Shirouzu(白水啓章)
shirouzu@h.email.ne.jp
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目次
1. 概要
2. 使用上の注意
3. 動作環境
4. 使用法&画面説明
5. その他
6. ルータ越えの設定について(LocalNetwork以外へのBroadcast設定)
7. ファイアーウォールについて
8. おまけ
9. サポートについて(疑問・質問のある方は、こちらをご覧ください)
10. 履歴
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重要:comctl32.dll のバージョン 4.70 以前の環境では、一部機能に
制限があります。詳しくは「■動作環境」をごらんください。
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■ 1. 概要
・LAN用メッセージ送受信ソフトウェアです。シンプル&軽快動作。
・自分のいるネットワーク内(および指定のネットワーク)で動的なメンバ
認識ができます。サーバを必要としません。
・シンプル&軽快動作がモットーですが、フォルダ&ファイル添付(ver2.0
以降)、封書送信、ログ記録、不在モード、といった機能を持っています。
・通信データは、RSA(1024bit) + blowfish(128bit) で暗号化されますので
(ver2.0以降同士)、万一、経路上のパケットが傍受されても安心です。
・Win95/98/Me/NT4.0/2000/XP ならタスクトレイに、NT3.51 ならアイコン化
して常駐します。
・Win16版(*)、Mac版、MacOSX版、X11版(*)、GTK版、GNOME版、Java版および、
全ソース(protocol 仕様同梱) も公開しています。以下の URL にあります。
(*) ... 英語版あり
http://www.asahi-net.or.jp/~vz4h-sruz/ipmsg.html
http://www.asahi-net.or.jp/~vz4h-sruz/ipmsg-eng.html(英語版)
■ 2. 使用上の注意
・「IP Messenger for Win」は実行ファイル・ソースコード共に「永久に」
フリーソフトウェアです。
・アーカイブの転載・再配布は自由です。どんどん、やってください。転載の
報告なども特に必要ありません。
・このソフトウェアの使用による、いかなる損害に対しても作者は責任を負い
ません。
・著作権は作者(白水啓章)にあります。
■ 3. 動作環境
・NT3.50以前を除く 32bit Windows系OS全般(95/98/Me/NT3.51/4.0/2000/XP)
(Win3.1 および NT3.50以前には Win16版をご利用ください)
・comctl32.dll のバージョンが 4.71 以降であること。それ未満の場合、
リストヘッダ項目のドラッグによるソートや、罫線表示機能がサポートさ
れません。(IE3.01 以降が入っていれば、自動的に入っているのかな?)
また、罫線とフォントの下が重なる場合も、下記最新版を入れてください。
最新版 comctl32.dll は、以下の URL から取得可能のようです。
http://www.microsoft.com/msdownload/ieplatform/ie/comctrlx86.asp
・TCP/IPプロトコルが使えること。IPアドレスが 0.0.0.0 以外になっている
こと。(winipcfg.exe もしくは ipconfig.exe で確認できます)
■ 4. 使用法&画面説明
<インストール>
インストーラ(setup.exe)を使用することにより、指定フォルダへのインス
トールや、スタートアップへの登録などのセットアップ/再セットアップが
行えます。この場合、コントロールパネルからアンインストールできます。
<タスクトレイアイコン>(NT3.51 の場合は通常アイコン)
・アイコンの左ダブルクリックで、送信ウィンドウが出ます。
・右クリックで「設定」「不在通知モード」などのメニューが出ます。
<送信ウィンドウ>
・「封書」をチェックすると、開封ボタンつき送信になります。
・「錠」をチェックすると、「受取人自身が設定した鍵」でのみ開封できる
封書送信になります。
・ファイル・フォルダ添付は、送りたいファイルをウィンドウにドラッグ
&ドロップするか、ウィンドウ右クリックで「ファイル添付」もしくは
「フォルダ添付」を選んでください。
(受信側がダウンロード操作を開始するまで、転送は開始されません。
また、送信側が IPMSG を再起動すると、ダウンロード許可情報が
クリアされるため、再起動以前に添付したファイルはダウンロード
できなくなります)
・送信ウィンドウのリスト項目は、項目のドラッグ&ドロップによって、
順番を変更することができます。項目順&項目幅の保存は、右クリック
→リストヘッダ保存で行ってください。
・ウィンドウ右クリックで、ソート・フィルタ設定、グループ選択、
フォント設定、サイズの保存、位置固定、詳細表示設定ができます。
#ソート・フィルタの表示優先度について
優先度の値の小さい順にソートされます。なお、同一優先度の同士は
詳細表示設定→おおまかなレベルでのユーザソート設定によりソート
されます。
・ユーザリストの頭の、':' マークは不在モードをあらわし、'|' マーク
は v2.0未満のユーザ(暗号・ファイル添付非対応)をあらわします。
(なお、短い '|' はファイル添付のみ可能を表します)
<受信ウィンドウ>
・ウィンドウ右クリックで、フォント設定、サイズの保存、位置固定がで
きます。
・ウィンドウタイトルの右に'+'や'-'がついている場合、通信メッセージ
が RSA + blowfish/RC2 で暗号化されていたことをあらわします。
('+'はRSA/1024bit+blowfish/128bit、'-'はRSA/512bit+RC2/40bit)
・添付ファイルがあった場合、添付ボタンが現れます。
なお、フォルダ添付の場合、上書き保存はできません。
<その他>
・ルータ越えの認識をするには、設定ダイアログで、「LocalNetwork以外への
Broadcast設定」を行ってください(「■ルータ越えの設定について」参照)。
・それ以外はすぐ解ると思いますので、使ってみてお確かめください。(^^;
(■おまけ or ■履歴を見ると便利な情報が載っているかも(^^;)
■ 5. その他
・設定は、レジストリの \\HKEY_CURRENT_USER\Software\HSTools\IPMsg に
保存しています。(ポート番号指定の場合、IPMsg+ポート番号)
レジストリを変更した場合は、IPMSG を再起動してください。
・錠前付き封書用のパスワード文字列は、エンコードしてレジストリに保存
していますが、不可逆変換にはなってませんので、ご注意ください。
*****************************************************************
* パスワードを忘れた場合は、レジストリの \\HKEY_CURRENT_USER\ *
* Software\HSTools\IPMsg\PasswordStr を削除してください。 *
*****************************************************************
・メール着信通知ソフトとしても使えます。「■サポートについて」に書い
てある URL に、UNIX メールサーバ用プログラムを載せていますので、
ご利用ください。(別ポート起動すると便利です。「■おまけ」参照)
・通常、TCP/UDPポートの2425番(「■おまけ」参照)を使っています。
ただし、ファイル添付しない場合は、UDP/2425番のみ使用します。
(ファイアウォール系ソフトや機能が有効になっている場合は、これら
のポートを開いておく必要があります)
・ブロードキャストは「起動/終了」「更新ボタンの押下」「不在モード
変更」時にのみ発行しています。
■ 6. ルータ越えの設定について(LocalNetwork以外へのBroadcast設定)
・ブロードキャストアドレスは、相手先のIPアドレスのうち、ホスト部分の
ビットをすべて1にした値になります。たとえば、相手先のネットワークが
クラスC(network 24bit, host 8bit)で、IPアドレスが aaa.bbb.ccc.ddd
の場合、aaa.bbb.ccc.255 になります(サブネットを使っている場合は、
この限りではありません)。これ以上、詳しく知りたい場合は、TCP/IPの
書籍やネットワーク管理者の方などにお聞きになってください。
・環境によって、認識しないことがあります。(ルータがネットワーク指定
のブロードキャストを通さない設定になっている場合など)
認識しない場合には、福島さん作 IP Messenger Exchange Server を使う
か(お互いのセグメントでメンバリスト取得と交換を行ってくれるサーバ
です)、ルータ越えホストのIPアドレス群を直接、ブロードキャスト先と
して登録して下さい。
・ダイアルアップ接続の場合、設定の「ダイアルアップ接続」をチェック
しておくと、接続先メンバーによる「更新」動作でも、メンバリストから
消えることなく、正常に動作するようになります。
■ 7. ファイアーウォールについて
・WindowXP やウイルスチェック系ソフトによる、自マシン内でのファイアー
ウォール機能を有効にしてる場合は、これらに対し、TCP/2425 および
UDP/2425 を通す設定を加えれば、通信できるようになります。
・以下のように、ファイアーウォール(FW)を経たインターネット経由での
ipmsg -- LAN -- (FW) --- Internet --- (FW) -- LAN -- ipmsg
通信は原則できません。(プロトコル上は不可能ではない筈ですが、